大阪の屋根修理業者ランキング!口コミから建築のプロが厳選【2022年版】
屋根のカバー工法とはどんな工法?
屋根の修理やリフォームにおいて、「葺き替え」「葺き直し」と並んでよく検討されるのが「カバー工法」です。
「葺き替え」や「葺き直し」とは少し変わった名称ですが、具体的にどのような工法なのでしょうか?
カバー工法の特徴、メリット・デメリットなどを解説していきます。
目次
屋根のカバー工法とはどんな工法?
屋根カバー工法とはその名の通り、現在の屋根材の上から新たに金属屋根でカバー(重ね張り)する工法です。
葺き替え工事のように現在の屋根を剥がして撤去・処分する手間が無く、その分工事費用と工期を抑えることができます。
一般的な住宅においては、スレート屋根の上から金属屋根でカバーする工事がよく行われており、この際に使用する金属屋根はガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板が多いです。
また、近年の新築住宅では「軽量で初期費用が安く済む」という理由から、非常によく使用されている工法になります。
一方、屋根を新しい屋根でカバーするということは、言い換えると「現在の下地や防水シートはそのまま利用する」ということです。
そのため、下地や防水シートが劣化していたり傷んでいる場合にはカバー工法はできません。
さらに、トタンでできた金属屋根はトタン自体の耐久性の問題から、下地が傷んでいる場合が非常に多く、カバー工法を用いることはほとんどありません。
また、「耐震性を向上させたい」「現在、耐震性に不安がある」といった方にはカバー工法はお勧めできません。
特に、古い耐震基準に則った建物、具体的には築年数が40年以上の建物はカバー工法は行わない方が安心です。
理由として、現在の屋根の上から新たに屋根を被せることで屋根が二重構造となり重量が増してしまうので、耐震性が低下してしまうからです。
しっかりした屋根修理業者であれば、葺き替えでもカバー工法でも対応してくれると思いますが、カバー工法は取り扱う素材が金属屋根のため、板金職人が施工を行うケースが多いです。
カバー工法を検討されている方は、屋根修理業者選びの候補となっている業者が板金を取り扱っているか、カバー工法の実績が豊富かも確認しておきましょう。
カバー工法のメリットとは?
それではカバー工法には具体的にどのようなメリットがあるのでしょう。
具体的に見ていきましょう。
葺き替え工事と比較すると工事費用を抑えることができる
カバー工法は現在の屋根材の上から新たに屋根材を被せる工法のため、古い屋根材の撤去・処分費用が発生しません。
また、下地や防水シートもそのまま利用します。
そのため、葺き替え工事と比較すると工事費用を抑えることができます。
葺き替え工事や葺き直し工事と比べると工期が短い
上記と同じ理由で、工事における工程も葺き替え工事や葺き直し工事と比べると少なくなります。
その分工期が短くなり、人件費を抑えることもできます。
屋根工事を行う際は足場を組む必要がありますが、多くの屋根修理業者が足場はレンタルで借りている場合がほとんどです。
工期が延びるとその分足場代がかかってしまうため、工期が短ければ足場代も節約することができます。
屋根が二重構造になるため、遮音性や遮熱性が向上する
カバー工法を行なった屋根は、現在の屋根と新しい屋根の二重構造となります。
それによって遮音性や遮熱性が向上し、雨音の軽減や夏場の日差しによる室内温度の上昇の軽減が期待できます。
カバー工法のデメリットとは?
カバー工法のメリットをご紹介しましたが、それではデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
屋根や下地が劣化している場合は施工できない
繰り返しになりますが、カバー工法は現在の屋根の上から新しい屋根を被せる工法となります。
そのため、一度施工してしまえば現在の屋根、下地、防水シートがどれだけ劣化していても修繕・補修ができなくなってしまいます。
言い換えるなら、劣化している部分にフタをしてしまうような状態になる訳ですね。
現在の屋根、下地、防水シートが劣化している場合は、カバー工法ではなく葺き替え工事を選んだ方が良いでしょう。
カバー工法と葺き替えのどちらを行うべきなのか、屋根修理業者としっかり検討して工法を選んでください。
瓦屋根には施工できない
現在瓦屋根の住宅にはカバー工法は施工することができません。
理由として、
・瓦自体が重たいので、屋根が二重構造になると屋根全体の重量がさらに増してしまう
・瓦屋根は屋根表面に凹凸が多いため、平らな金属屋根は接地面が少なくなってしまい施工に難がある
といったことが挙げられます。
一度カバー工法を行なったことがある屋根には再びカバー工法は施工できない
過去にカバー工法を行なった屋根にはカバー工法を施工することはできません。
さらにカバー工法を行なってしまうと屋根が三重構造になってしまうため、屋根全体の重量が増してしまい耐震性が低下してしまいます。
太陽光パネルがつけにくくなる
太陽光パネルは、屋根下地を支えている垂木という箇所にネジを打ち込みます。
しかし、カバー工法によって屋根が二重構造になっている状態では、垂木とパネルの距離が遠くなってしまい設置が難しくなるのです。
太陽光パネルの設置を検討されている方は、葺き替え工事を検討した方が得策と言えます。
カバー工法を依頼する屋根修理業者選びにおける注意点
どんな屋根であっても、まずは屋根診断を行い屋根の状態を確認しないことには本当に最適な工法がどれなのかはわからないものです。
そんな中、まれにカバー工法のみを強引に勧めてくる屋根修理業者が存在します。
「葺き替えは〇〇という理由でやめておいた方が良いです」と丁寧な説明があれば良いのですが、説明も無くただカバー工法のみを勧めてくるのです。
理由は、カバー工法は葺き替え工事や葺き直し工事と比べると比較的作業が容易なため、そこまで高度な技術を必要としないからです。
つまり、自社の技術力、職人では葺き替えや葺き直しができないため、なんとかカバー工法で契約させようとしている訳です。
中には現地確認もせず、電話やメールでの状況説明だけでカバー工法を勧めてくる悪質な屋根修理業者も存在します。
現地調査や説明も無くカバー工法のみを勧めてくる業者は、いくらカバー工法はしっかりできると言っても決して優良業者とは言えないでしょう。
しっかりと技術がある屋根修理業者は、現地で屋根の状態を確認し、その上で予算や要望を聞いた上で最適な提案をしてくれるはずです。
カバー工法自体はしっかりとした工法ですが、まれにカバー工法のみを勧めてくる屋根修理業者がいるので注意してください。
大阪で屋根のカバー工法とはどんな工法?の修理など屋根修理をお考えの方・屋根修理を検討中の方は、実績ある本物の職人が運営する『職人直営店』に一度相談してみてください。屋根調査・相談や見積は無料なので、気軽に相談できます。