大阪の屋根修理業者ランキング!口コミから建築のプロが厳選【2022年版】
破風
破風とは
「破風(はふ)」は、切妻屋根の妻側の端の部分を指します。
ちなみに「ケラバ」は同じ妻側の端の部分で破風よりも上部の部分を指します。
破風に取り付ける板のことを「破風板」と呼びます。
ケラバについて詳しくはこちらをご覧ください。
お城や寺院など伝統的な建物では、彫刻を施した装飾性の高い美しい破風板が取り付けられています。
一般の住宅ではシンプルなものがほとんどです。
破風板の役割
破風板には主に三つの役割があります、
風を破るという名前の通り、強風から屋根を守ります。屋根は上から吹く風には強いですが、側面や吹き上げてくる下部からの風に弱いため、破風を設置することで吹きあげてくる風を分散させて屋根を保護しています。
雨の侵入を防ぐ
破風を設置することで屋根の側面がむき出しになることを防ぎ、横や下から吹き込んでくる風によって運ばれてくる雨水が屋根に侵入するのを防いでいます。
防火性を高める
もしも家事になった場合に、破風板と軒があることで火の粉の舞い込みや延焼を抑えることができます。
屋根裏には防火材が使われていないことが多いため、もしも延焼すると一気に火が回ってしまいます。
外観の美観を高める
破風をとりつけることで、側面の構造がむき出しになることをさけ、屋根の美観を高めることができます。
破風板の種類
木材
破風板の材質は、昔は木材が主流でした。
しかし木材は燃えやすく劣化しやすいため耐火性や耐久性に劣ってしまうため最近ではほぼ使用されなくなっています。現在では金属系や窯業系が多く使用されています。
塗装によって塗膜を作ることで木材を保護する必要があり、メンテナンスの頻度も高くなります。
金属製
金属製は耐久性に優れたガルバリウム鋼鈑が用いられます。厳密にいうと木下地の上にガルバリウム鋼鈑を撒いて仕上げています。
木材よりも耐久性と耐火性に優れています。
ガルバリウム鋼鈑の破風板のメンテナンスは主に塗装で行います。再塗装を定期的に行うことで防水性や耐久性を保つことができます。
窯業系
窯業系とはセメントや繊維質を原料として超高温で熱処理を行って成形します。
非常に耐火性に優れているため近年は主流になりつつあります。
しかし金属製よりも防水性に劣るためこちらも定期的な塗装が必要です。
破風の修理方法
破風は雨や風、紫外線の影響を受けやすい場所にあるため、劣化は避けられません。
特に木質系は劣化が早いためメンテナンスが欠かせません。
劣化症状としては塗装の剥がれ、金属の場合には表面の錆びなどがあります。
破風の劣化を放置すると、台風などの強風によって剥がれたり落下してしまうことがあります。
また破風板が傷んでいる場合、防水性も低下しているため、屋根に雨水が侵入するリスクも高まってしまいます。
破風板の塗装
塗装が剥がれた場合には塗装で修復します。
木材、窯業系、金属系などどの素材であっても行えるメンテナンス方法です。
再塗装を行うことで防水性と耐久性そして美観が回復します。
金属板で覆う
破風自体の劣化が進行している場合には既存の破風の上から金属で覆う修理方法があります。
特に木質系は耐久性が低いため劣化しやすく、上からガルバリウム鋼鈑で金巻を行うことで耐久性と防水性を高めることができます。
破風板の交換
破風の破損がひどい場合や、内部まで腐食が進んでいる場合には破風そのものを交換します。すでに一度金属で覆って補修している場合にはさらにその上から覆うことはできないため交換になります。交換は窯業系の破風板の交換するのが一般的です。
破風はこのように屋根を風や雨から守る重要な部分です。
破風に取り付ける破風板が破損や傷んでいる場合には早めに専門の屋根修理屋に点検や修理を相談してください。
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